iPhone Xの故障から交換まで
今年の4月に購入したiPhone Xですが、いきなり画面が映らなくなってしまいました(写真は強制再起動を繰り返しているうちに奇跡的に復活したときのもの)。
今回は交換となりましたので、それまでの流れをまとめておきます。
0.予兆
夏頃にも一度、画面に縦線が出たことがありました。これは8月ごろ。オレンジ色っぽいやつがそれです。
このときは、しばらく使っていくうちに線が消えたので、修理や交換をすることなく使っていました。
1.10/11朝、画面がつかなくなる
この日の前日(9-10)に、画面をつけたまま寝てしまったのですが、翌日(11)の朝、無線充電用のパッドからiPhoneを離すとピンクや緑の縦線がチラチラと発生しました。
その後30分後くらい経って、サイドボタンを押しても画面がつかなくなってしまいました。
2.症状
画面がまったくつかない(=映らない)状態だったのですが、電源が入っているようでした。それがわかったのは、ロック画面のフラッシュライトをつけるボタンあたりを押すとライトがついたこと。有機ELパネルがダメになっているようです。
有機ELパネルのことはイマイチよくわかっていなかったのですが、下記の記事がわかりやすくてよかったです。
iPhone Xは「液晶がきれい」という誤解 (1/2) - ITmedia NEWS
3.試したこと
まずは強制再起動を試みました。
「iPhone X」で強制再起動(リセット)する方法 | gori.me(ゴリミー)
11日の朝に実施したときには何度か実施したものの復活しませんでした。結局は仕事から帰ってきた夜に実施した際にこの方法で復活したのですが。
その他試したことは、
- 充電(無線および有線)
- 振ってみたり叩いてみたり(ブラウン管のテレビよろしく)
あたりですが、このへんは効果がなさそうでした。
4.復活後の状態
復活直後の状態は、この記事の1枚目の画像で完全復活というわけにはいきませんでした。
画面をつけたまましばらく放置しておくとピンク色の線は消え、上記の画像のような線がでるようになりました。
この状態でもタッチパネルは生きていたので、AirPlayによるミラーリングを設定し再度画面がダメになっても大丈夫なようにしました。Suica定期をApple Watchに移行したり、バックアップを取ったりしました。
Suicaは一度iPhoneに転送してしまうと物理的なカードの方には戻すことができないので、Apple Watchがあって助かりました…もともとが不便な仕様なのは否めません。
また、今回のように画面が映らなくなったときにはLightning - HDMIのケーブルがあるとよかったかなと思います。
余談ですが、MBPR2018に変えたことで記憶媒体の容量が少なくなり、iOS端末のバックアップが容量を圧迫する状態になっていました。外付けHDDにiOS端末のバックアップを保存できる方法があるようなので、今後は定期的にバックアップを取りたいと思います。
[Mac] 外付けHDDにiTunesのiPhoneバックアップを作成する方法! 保存先を変更してストレージ空き容量を増やそう
5.修理の依頼
修理は、配送で製品を送るパターンと、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダに持ち込むパターンのいずれかになります。
当初、後者で実施しようと思ったのですが(iPhoneが手元にないのは非常に不便なので)、予約を見るとほとんど空いていません。空いていても平日の昼間や、1週間以上先…これでは持ち込み修理は現実的ではないと思います。サービス拠点が少ないのか、製品が壊れすぎて予約が追いつかないのか定かではないですが、ここはもう少し改善してほしいと思います。
ちなみに、持ち込み修理の場合はインターネットからの予約しか受け付けてもらえないようです(Apple Storeも正規サービスプロバイダも同様)。あまりに空いていないので電話で確認をしても「インターネットから予約してください」の一点張りでした。
そのため今回は配送で製品を送って修理を実施してもらうことにしました。
6.配送修理の申し込みと製品の回収
配送修理の申し込みは、AppleIDを持っていれば特に支障なく完了しました。所有するデバイスを選んで症状や修理方法を選択(配送か持ち込みか)し、事前にバックアップを取ったりiPhoneを探すをオフにしたり。このあたりは機種変更時の下取りで出すときとほとんど変わらない感じでした。
1点引っかかったのが、iPhoneを探すはiPhoneがオフラインの状態でないと、オフにできないこと。すっかり忘れていてオフにできない!と少し焦りました。
修理の手配を完了した時点で、予想される見積もり金額と修理方法(今回は交換になると記載されていました)がわかるのは安心感があります。
製品は指定した日時(申し込み時点では翌日のAMが指定可能でした)に運送業者の方が回収に来てくれました。梱包等は一切必要なく、SIMカードを抜いてアクセサリ類を外してiPhone本体を渡すだけでした。
7.修理品の受付と交換品の発送
10/13には修理品受付センター(?)に到着していたはずなのですが、10/16までステータスが「梱包用の箱を発送しました」のままでちゃんと着いているのか不安になって、電話をしてみたところ「無事に着いています」とのこと。その日の夜にはサイト上のステータスも更新されていました。
当初の予定通り、交換対応となったようです。
8.交換品の到着
iPhoneが故障してから1週間後、手元に交換品が到着しました。
後で知ったのですが、交換されたiPhoneは新品ではないんですね。特に支障なく使えているので問題はないのですが。
交換されたiPhoneにSIMカードを指して、取っておいたバックアップから復元して、画面保護のガラスを貼ってほとんど元通りです(ここまで1時間くらい)。このあたりはさすがAppleだと思います。
9.Apple WatchのペアリングとWalletに登録されたSuicaの扱い
1点つまづいた点を…。
iPhoneにはSuica定期券を入れており、瀕死の状態のときになんとかこれをApple Watchに移したのですが、復元したiPhoneとApple Watchが接続しません。
どうやらiCloud上のApple Watchを1度削除し、Apple Watch本体もリセットをかけないと復元したiPhoneに接続できないようです。故障したiPhoneとのペアリングを解除していなかったのが原因だったのだと思います。
この場合、「Apple Watchに登録されたSuicaはどうなるのか?」と思ったのですが、端末から削除されたSuicaはiCloud上に保管され、残額や定期券情報が残るようです(※残額の引き継ぎには、Suicaを削除する端末がネットワークに接続されている必要あり)。
よって、iPhoneの設定からiCloud上に残っていたApple Watchの登録情報を削除し(カードも削除)、Apple Watch上のWalletからカードも削除しました。
このあとしばらくして、iPhoneのWalletアプリからSuicaを追加しようとすると、無事Apple Watchに登録されていたSuicaが表示され、iPhoneに追加することができました。
最後に
iPhoneがないだけでこんなにも生活が不便だとは思いませんでした。気づかないうちに、外では何をするにもiPhoneが必要という状態になっていました。
電話・メール・LINE等の連絡手段は使えないし、音楽は聞けないし(Apple Watchでも音楽は再生できるのですが、iPhoneがないと転送できない)、RSSフィードも読めないし、ニュースも見れないし、電車の乗り換えも検索できないし、カーナビも使えないし、Suica定期も使えず決済もできないし、写真も撮れないし、SNSも使えないし…。1台でいろいろできると、それがなくなるだけで日常生活に支障をきたすレベルです。
バックアップ用で旧型のiPhoneを残しておいたほうがいいのかもしれません…。