最近のカメラ事情

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

前回書いた通り、最近のカメラ事情を振り返ってみたいと思います。トップ画像が今のカメラたちです。

 

 

0.これまでのカメラ遍歴

いわゆる一眼カメラ(ミラーレス/レフ)を使い始めて10年ほどになります。そこから用途とともに振り返ってみます。

 

f:id:rio_t:20100901113906j:plainカメラ始めた期:主に風景などを撮っていました。使い方もよくわかっていない段階だったので、探り探りでした。今見ると全く記憶にない写真ばかりに見えます…。

GF1(Panasonic)→GH2(Panasonic

 

f:id:rio_t:20121007163012j:plainレース撮影期①:SUPER GTやF1、WECなどを撮影していました。一番機材の重量があった時期で3kgくらい(実際は他の道具や飲み物も含めると5kgくらい)。一番レース撮影をがんばっていた時期だと思います。

D7000(Nikon)→D7100(Nikon)→D800(Nikon

 

f:id:rio_t:20151115090320j:plainレース撮影期②:①より機材を軽くする目的でフルサイズからマイクロフォーサーズ(MFT)に戻ってきました。40-150mm/F2.8+テレコンとE-M1 Mk2で十分撮影できていました。

E-M1(OLYMPUS)→E-M1 Mk2(OLYMPUS

 

f:id:rio_t:20200806144747j:plainなんとなくカメラ持っている期:レース撮影をしなくなって機材が迷走している昨今です。

E-M1 Mk2(OLYMPUS)+α7Ⅱ(SONY

→RX100M6(SONY)+X-T3(富士フィルム

→RX100M6(SONY)+X-T30(富士フィルム

→RX100M6(SONY)+iPhone12Pro(Apple)+S5(Panasonic

 

 

1.この数年で写真を撮りに出かけることがなくなりました

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(福岡:河内藤園 これを撮りに関東から自走で行きました)

 

特にカメラを始めた頃は「○○を撮影しに行く」という旅行をすることが多かったです。上の写真は一番極端な例ですが、最近は全くこういうことをしなくなりました。今は「普段の生活の中でカメラを持っているかどうか」に少しずつ重きを置くようになっていきます。

 

 

2.重宝するRX100M6

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(室内で離れた位置からの撮影でしたが、十分に動体も追いかけられていました)

 

RX100M6SONYのハイエンドコンデジシリーズのひとつです。サイズ感はトップ画像で掴んでいただけると思いますが、上着のポケットに十分入るサイズです。このサイズ感と画質、200mm望遠をカバーできるところがとても重宝しています。M6から望遠に対応したことで暗いレンズになったことは賛否両論だったようですが、私は賛成派です。うまくスマートフォンと棲み分けができるスペックになっていると思います。

 

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前述の通り、「普段の生活の中でカメラを持っているかどうか」という意味ではRX100M6は常にカバンに入れているようにしています。仕事の帰りにどこかに寄ってもこのカメラがあれば安心です。

 

 

3.なぜ富士フィルムXシリーズを買って短期間で手放したのか

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(X-T3購入時の一枚。X-T3はしばらくして小型のX-T30に買い替えました)

 

撮影できる写真と見た目で決めました。

いつのCP+だったか忘れてしまいましたがX-Pro1で撮影した電車のパネルがあり、APS-Cでこんな写真が撮れるのかと感動したことがありました。その記憶が鮮明で、いつかX-TRANS CMOS機を使ってみたいという気持ちがあり、2020年の初めにX-T3を購入しました。見た目はこのクラシックな感じが良いなあというところです。

1年経たずにXマウントはすべて手放してしまったのですが、以下の面で自分には合わなかったなという印象です(よく調べて買っていればこういうこともなかったかもしれません)。

  • ハードとしての作り:特にダイヤル部分のプラスチックの感じとガタつきと硬さがどうしても馴染めませんでした
  • レンズの装着方向:ねじ込む方向がこれまで使ってきたカメラと逆で、フードを持ってレンズを取り外す方向に回すとフードが取れてしまう
  • スマートフォンとの連携:アプリなのかカメラなのがわからないのですが、X-T3もX-T30も接続できたりできなかったりして、送りたいときにうまく送れなかったりしました(ちなみにRX100M6は安定しています)

 

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撮影できる写真は今でも好きです。X-TRANS CMOSを載せたRX100M6があれば最強だと思います…。

 

 

4.iPhone12Proの発売

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iPhone Xからの買い替えです)

 

スマートフォンとしての性能はiPhone Xで十分だと思っていたのですが、iPhone12Proでは超広角(13mm相当)とナイトモード、LiDERによるAF(とポートレートモード)、ProRAWが使えるということで買い替えました。

iPhone Xのカメラは「スマートフォンで撮った写真」という感じのものしか撮れなかったので割り切って使っていましたが、iPhone12Proは格段に進化しています。

 

カメラ性能については以下の記事に書かれていることが自分の感覚としても近いです。常に持ち歩いているカメラでここまで撮れるのは本当にすごいと思います。


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13mmの超広角は本当に広いです。周辺は当然歪みますが、それも含めて面白いと思います。

 

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ナイトモードで撮影した写真です。ナイトモードは暗所に向けると自動でONになり、設定した明るさに応じて露光秒数を自動で決めてくれます(マニュアルである程度秒数を変えることもできます)。写真はふもとっぱらキャンプ場の夜で、肉眼よりもはっきりと富士山が見えています。PCで拡大してみると甘々なところもありますが、ここまで手持ちで写るのはすごいと思います。

 

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上がiPhone12Pro(ポートレートモードで撮影して少し加工しています)、下がS5の写真です。

画角も違うので正確な比較ではありませんが、iPhoneポートレートモードも健闘している感じがします。iPhoneで違和感があるのはボケ始める範囲と前ボケが今ひとつのところかなと思います。今後のアップデートに期待です。

 

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こちらは薄暗いところでのAF動作です(夜の東京タワー外階段のスタート位置です)。iPhone Xでは難しそうな場面もしっかりピントが合っていて流石だと思いました。

 

ProRAWで期待していたダイナミックレンジの向上はこの記事で紹介されている通り、個人的にはかなり期待通りと思っています。iPhone12Proで撮影→Lightroomに読み込んで現像→GoogleフォトにアップまでがiPhoneで完結するのもポイントが高いです。

ただ、毎回カメラアプリ起動時にRAW記録をオンにしないといけないのが面倒なので、常にオンにしておくように設定できるとなおよしだと思います。

 

以前から話題になっていたゴーストについては、上記の記事で紹介されている方法で回避するか、消してしまうのが良さそうです。

少し話は違いますが単純に高画質な写真を撮るという方向だけではなく、スマートフォンのカメラは違った方向にも力を入れ始めているので、このあたりも今後が楽しみなところです。

 

 

5.S5の購入

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DC-S5 | Sシリーズ フルサイズ一眼カメラ | 商品一覧 | デジタルカメラ LUMIX(ルミックス) | Panasonic

 

ここまで散々「持ち運び重視」と書いておいて、昨年末にフルサイズを買いました。頭がおかしくなったわけではありません(たぶん)。以下にて棲み分けを考えています。

  • iPhone12Pro:メインカメラ1。超広角がカバーできる、夜間はナイトモードでそこそこ。ズームは52mm相当まで(ちなみに13/26/52mmのレンズだそうです)。ポートレートモードもありテーブルフォトでも使える。寄れる(ポートレートモードでは寄れない)。動きものはダメ。
  • RX100M6:メインカメラ2。ズーム200mmまで。動きものもOK。EVFあり。
  • S5:サブカメラ。iPhoneとRX100M6でカバーできない部分を補う→夜間の動きもの(AF)、高感度が必要な暗所や夜間撮影、ダイナミックレンジ・光学的なボケが必要な場合。

 

 

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あとは心境的な部分で、写真がどんどん適当になってしまっているとを感じていて、ちゃんと撮影するぞ!という機会を設けるため、という部分もあったりします。

使い始めてみると、やはりPanasonicのカメラは使いやすいなと思います。GH2以来久しぶりにPanasonicのカメラを使うのですが、特にS5はWB/ISO/露出の設定ボタンが独立していたり、各種ボタンのカスタマイズ性が高かったり、スマートフォンとの接続も安定している点が良いです。もちろん写りも良いです。Lマウントのレンズはあまり揃える気はなかったのですが、Panasonic/シグマから良さそうな単焦点が出ていて心が揺れています。

 

 

というわけで長くなりましたが、iPhone12ProとRX100M6をメインに、サブでS5を運用する形に落ち着きました。これでまたしばらく使ってみたいと思います。